アンデパンダン・デパンダン展

2019年6月15日(土)10:00~16:00

場所:東京朝鮮中高級学校 校内

 真のアンデパンダン展とはディペンデント(dependent)縛られている人たちも展示できてこその自由だと考えました。「デパンダン」という新しい企画をアンデパンダン展に盛り込むことによってどのような展示になるか。さあ、あなたも展示してみましょう!あなたはどちら側に応募しますか?

 

アンデパンダンの部

 参加したいと思うすべての方々が出品できます。年齢、国籍、所属は問いません。

無審査で行う作品展示です。

 

デパンダンの部

 アンデパンダン側の縛りが無いという事に我慢ができない方、縛りが無くて味気ないという方々に積極的に参加してもらう展示です。そのような考えに縛られている方々はこちらに参加してください。

テーマ「縛られている」

こちらは審査があります。

「縛られていない」作品はアンデパンダンの部に展示されることになります。

「デパンダン判断員」が審査します。審査に不満のある方は申し出てください。いくらでも討論いたします。討論の末、納得の行く展示になるように双方努力しましょう。

 

参加表明は東京朝鮮中高級学校美術部ホームページかFacebookページのお問い合わせ欄に書き込んでください。

 

展示搬入:6月14日(金)文化祭前日に搬入できます。

15日(土)当日搬入の場合、事前にお知らせください。

 

東京朝鮮中高級学校


6月10日現在で「アンデパンダン・デパンダン展」への参加表明を頂いている方々はこちらです。

むかで屋河合南
むかで屋新井宗彦
리지향
리희안
리유리
金宰瑛
朴主永
崔談妃
李泰勲
具潤亜
김가령
金滉基
金陸斗
木村哲雄·よかちょろ
曽根 安代  Yasuyo Sone
嘉白順一郎
石川雷太
ミョンファ
杉浦真志
朴慶奈
山口正樹
田中大介
文正寿
冨山結希
asaya
華頂 博一
原田藍子
金昌栄
蒋世鉉
久住 欣也
李星燦
木村 有宝
松和寛【송화관】
ChocoChip
美々美

参加表明をされる方へ

 

以下の事項にしたがってお願いいたします。

 

搬入に関して

 

・直接搬入は文化祭前日までにしていただきますようお願いいたします。

設置は前日(6月14日金曜日・作業時間は後程連絡)に私たち美術部が行う予定です。直接設置を行いたい場合はご相談ください。

もし当日搬入となる場合、ご相談いただき、簡単に自分で設置できる形でお願いいたします。

 

・郵送の場合は文化祭二日前(6月13日木曜日)までに元払いで届くようお願いいたします。

主催側で搬入設置します。

 

・展示会場の入り口の大きさは縦2m、幅1.3mです。

これ以上の作品の場合、屋外(屋根アリ)に設置する可能性があります。

 

搬出に関して

 

・文化祭当日のイベントが終了する16時ごろに直接搬出できます。

 

・もし、当日搬出できない場合はご相談の上、後日着払い郵送か当校に来ていただき、搬出願います。


展示を終わって

朝鮮学校でアンデパンダン形式の展示を企画した時、様々な障壁が存在しました。
 それはもし、主義主張で対立する作品、様々な理由で学校文化祭の展示には不適切な作品が現れた時、どのように対処するかという問題でした。そして、徹底して話し合う事、討論する事で決してすべての表現を拒否することなく進めるというスタンスを決めました。
 参加作家たちはアンデパンダンか、デパンダンか、真剣に考え悩む方々、また展示会場について、朝鮮学校、主催者について事前にもっと知りたいとい方々もいました。
その為に事前に校内見学ツアーを設置し、アーティストとコミュニケーションをとる機会を作りました。来てくださったアーティスト達と校内を歩く中で会場である朝鮮学校が不通と変わらない学生たちが生活しているという事を知ってもらいました。そしてあまり知られていないことを一つ一つ見て、話すことで徐々に分かりあっていく、ゆったりとした貴重な時間を過ごしました。
このゆったりした時間を共有する体験は展示に付属されたものではなく、今回の企画の中でとても大事な部分となりました。
私たちはアンデパンダンとデパンダンの相対する意味を持つ2つの展示を同時に開催することによって多くの発見がありました。
「デパンダン」という企画をプラスする事でアンデパンダン展以上に幅広い内容の展示を実現できたと思います。そして「デパンダン」という言葉から自分たちの想像以上に表現内容についてを深く考えることが出来ました。
 私たちは主催者側として討論を重ねながら「デパンダン」という言葉の中に自由ですら縛られているという事、私たちがアーティストだとしたら全てはデパンダン側ではないかという議論を行いました。あくまで一意見であり、さらに繰り返せばアンデパンダン側であるという意見にもなったかもしれません。
実際に展示ではアンデパンダン側の作品にもしっかりとコンセプトが存在しました。ですがデパンダン側で審査し、徹底して話し合うというような作品にはぶつからなかったことは残念でした。
展示の宣伝過程、SNSで誹謗中傷を書き込んだ方たちがたくさんいました。その中に○○の写真は出品できるのか、○○のような内容の作品を出したら受け付けてくれるのか、などがありました。 私たちはその方たち全てに表現として成立しているなら是非出品していただきたい、そして話し合いましょうと返信しました。
出品はありませんでした。
朝鮮学校という場で様々な立場の方たちと顔を付け合せて語り合い、お互いを分かりあう時間が過ごせたらどんなに良かったでしょうか。
私たちは初めてお会いするアーティストと互いに顔を見合わせて一緒に仕事をすることが自分たちの表現にとってどんなに大切な事なのかを知ることができました。
これからももっと沢山のアーティストと繋がり、積極的に自分たちの展示や作品を発信して行くことを大事にして行こうと思います。
朝鮮学校内でこのアートイベントを実現する過程で新しい出会いがあり、繋がりができました。
賛同された作家たちに心から感謝し、これからも一緒に表現できればと思います。